ジニ係数とは
所得の格差を表す尺度の1つです。イタリアの統計学者、ジニにちなんでこの名前となっています。
ジニ係数は所得分配の不平等がない状態(所得格差がない)を0とし、不平等であれば1の値に近づきます。0から1の間の数値しかありません。
当初所得ジニ係数は前年の所得を対象に計算して求められた数値です。再分配所得ジニ係数は、社会保障料および税金の控除をおこない、年金や医療、介護などの社会保障給付をくわえた所得から求められる数値を示しています。
所得の場合、世帯を所得の低い順に並べ、所得額の追跡比率を縦軸に、世帯数の累積比率を横軸にとり、世帯間の所得分布をグラフ化すると弓形のローレンツ曲線が現れます。全世帯の所得が同じであれば、原点を通る傾斜45度の直線になります。
ジニ係数はこの直線を長辺とする直角三角形の面積に対する、ローレンツ曲線によってつくられる弓形の面積が占める比率です。
日本のジニ係数は以下のようになっています。
図表1-8-9 所得再分配によるジニ係数の改善の推移|令和2年版厚生労働白書-令和時代の社会保障と働き方を考える-|厚生労働省