乳幼児期の成長と発達とは?(簡単まとめ)

乳幼児期の成長と発達とは?

 

 人は出生時から成人になるまで、身長は3倍以上、体重は15倍から20倍にもなります。身長や体重、心臓、筋肉などは乳幼児期の4、5歳頃まで急速に発育します。児童期の後半の12歳以降、もう一度成長し成人になります。

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 脳や脊髄、感覚器官などは乳幼児期に急速に発達していき、脳の重量は幼児期にほぼ成人の九割ほどあります。生殖系は思春期以降に成長し、扁桃腺やリンパ節などは思春期の初めまでに成長します。

 生後6〜7か月で最初の乳歯が生え、1歳頃には8本、3歳までには20本生えそろうことが多いです。乳歯の出方は個人差が大きく、生まれた時に生えている場合もありますし、1歳頃に生えることもあります。乳歯は6歳頃から順番に永久歯にかわっていきます。

 生まれたばかりの新生児はほとんどの時間眠っています。この頃の運動は原子反射の影響が大きいです。原子反射は乳児の運動機能の発達とともに消失していきます。

 3〜5か月頃には首が座り、手で足を握ったりします。5〜8か月では寝返りができるようになり、おすわりをします。8〜12か月頃になるとハイハイや伝い歩き、そして歩行が始まります。

 この乳幼児期の子どもの発達には「愛着の形成」「基本的信頼感の獲得」「自己の発揮と他者の受容による自己肯定感の獲得」「遊びなどを通じた子ども同士の体験活動」などが重要とされています。