自律神経は臓器のはたらきを調節しています。私たち自身の意識で動かせない部分は、自律神経が支配しています。
分泌物の調整を行ったりしているため、自律神経はすべての臓器において重要な存在です。
自律神経は、交感神経と副交感神経に分けることができます。この２つは反対のはたらきを行い、交感神経はエネルギーを発散し、副交感神経はエネルギーを蓄えるようにはたらきます。
交感神経
交感神経は、自律神経の中で興奮の刺激を様々な器官に伝える神経です。
交感神経の情報伝達に関係する神経伝達物質はノルアドレナリンが挙げられます。
交感神経が活性化すると、心拍数が増加、血管の収縮、瞳孔が開いたり、汗の分泌などが行われます。反対に腸の運動や粘液の分泌は抑制されます。
副交感神経
副交感神経は、リラックスしている時や睡眠の際にはたらきます。
心臓はゆっくり動き、呼吸もゆったりしています。血圧は低下し、汗も出ず、瞳孔も収縮します。
消化管の運動や消化液の分泌は促進されるため、消化は活発になります。
