人間と水分

f:id:Ryo0448:20210609232609j:plain

水分調節

 人間の体は、さまざまな細胞でできています。数種類の細胞によって組織が作られ、何種類かの組織が集まって器官が作られています。

 

 人間の体は約60%(成人の場合)が水分(体液)でできています。この水分の多くは細胞の中にあります。細胞の中の水分を細胞内液と呼び、水分量の3分の2を占めます。残りは細胞の外側の組織液と血液です。

 

 これらの体液は、細胞が生きていくために必要な電解質や非電解質を含んでいます。電解質は体を正常に保ち、生命を維持するために重要です。基本的には体液量、電解質は一定に保たれています。これは人体の恒常性(ホメオスタシスによるものです。

 

 しかし、限度を超えて水分摂取量が少なかったり、排泄される水分量が多くなると脱水になります。細胞内液が10%以上減少すると様々な重篤な症状が起こります。

 脱水の原因としては

  1. 水分の摂取不足
  2. 尿、汗等による水分の排泄量の増加
  3. 大量の嘔吐、下痢等による消化液の喪失

などが挙げられます。